マーチングバンドの演奏者個人に注目した移動経路の計量可視化

投稿者: 藤代 一成 投稿日:

堀井 絵里藤代 一成

画像電子学会誌,Vol. 47,No. 1,pp. 66―70,2018年1月

Abstract

吹奏楽活動のなかには,演奏者が演奏しながら定められた経路に従って歩くことにより隊形を作る,マーチングとよばれる演奏行為が存在する.本論文では,市販のビデオカメラにより撮影されたマーチングの動画から,演奏者の移動経路の精度を視覚的に解析するシステムを提案する.本システムは,演奏者個人の移動経路を,物体追跡アルゴリズムを用いて同定し,さらにその演奏者が歩くべき経路と実際の経路の誤差を表示する.移動経路を解析する演奏者の選択や,移動経路が可視化された動画の再生は,専用のユーザインタフェースを介して容易に実行できる.対象とする演奏者が他の演奏者や楽器により遮蔽された場合でも,その演奏者が動画に再び現れるまで,それまでの移動ベクトルを用いて位置を推測することにより頑健に追跡を続ける.本システムにより演奏者は自身の歩行の改善点を知ることができ,その結果マーチングの隊形の完成度を高めることが期待できる.

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カテゴリー: 国内2018学術誌

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