概要

コンピュータ技術の発達に伴い,20世紀以降作曲家は創作にコンピュータを使用するようになりました.コンピュータの利用によって作曲の方法のみならず,作曲家の創作における行動にも変化をもたらしました.従来は楽譜に音楽を書き込むことによって音楽を記録していましたが,コンピュータ音楽では紙上にスケッチや楽譜を作成しない可能性があり,そのことはいくつかの先行研究においても指摘されています.

本研究では,楽譜をもたないコンピュータ音楽の作曲過程を分析するための視覚解析方法論について研究しています.作曲過程の視覚解析システムとして提案されたSpectrailは,音響分析,合成を行うフランス国立音響音楽研究所IRCAMが開発したソフトウェアであるAudioSculptから作曲過程に関するデータを取得し,画素指向空間基板上の専用対話操作群によって作曲の過程を視覚的に分析することを可能としています.

メンバ

背景色が灰色のメンバは現在はプロジェクトに関わっていないメンバです.現在も藤代研究室に所属しているメンバは名前の前に藤代研のアイコンがついています.

名前現在の所属ホームページ
高倉 優理子慶應義塾大学
中山 雅紀慶應義塾大学

業績

下線が引いてある著者は藤代研究室所属している/所属していたメンバです.

学術誌

  1. Yuriko Takakura, Masanori Nakayama, Issei Fujishiro: “Visual analysis for the compositional process of composers in spectral school,” IIEEJ Transactions on Image Electronics and Visual Computing, Vol. 6, No. 1, pp. 22―30, June, 2018 [doi: 10.11371/tievciieej.6.1_22].

会議・シンポジウム

国際会議・シンポジウム

  1. Yuriko Takakura, Masanori Nakayama, Issei Fujishiro, “A visual analysis system for compositional processes of composers in spectral school,” in Proceedings of the 5th IIEEJ International Workshop on Image Electronics and Visual Computing, pp. 5B-2-1–5B-2-6, Danang, Vietnam, March 2017.

発表

  1. 高倉 優理子中山 雅紀,小島 有利子,藤代 一成:「スペクトル楽派の作曲家を対象とした音響加工過程に関する視覚分析手法の提案」,情報処理学会音楽情報科学研究報告,Vol. 2017-MUS-115,No. 36,pp. 1―6,お茶の水女子大学(東京都文京区),2017年6月16日―17日

資金

  1. 科研費から資金が出ている場合は科研費の番号と科研費のサイトへのリンクを貼る:17H00737 (2017-)

チームページに戻る