概要
昨今,多数の3DCG制作ソフトウェアの登場により,制作プロセスやそれを支援するユーザインタフェースが洗練され,3Dモーション制作に対する障壁は大きく軽減されてきた.しかし,モーション制作の基本がキーフレーム操作であることに変わりはなく,依然として,複雑なダンスモーションはおろか自然なモーションの制作にもかなりの技術が要求される.
一方で,実際のダンスモーション制作プロセスはより単純である.特に,過去から現在までのダンス文化の集合体であるハウスダンスでは,ダンサーは各部位のモーションを要素として捉え,それらを連動させる組上げ型の制作プロセスを経ることで,様々な振付を制作してきた.
そこで本研究では,様々なモーションと実際の振付制作で行う操作の関係性を明らかにし,多種多様なダンスモーションの直観的制作を可能にするビジュアルプログラミング環境を提案する.プロトタイプシステムでは,要素モーションとそのモーションに対する操作を表すノードをインタラクティブに接続することで,実際の振付制作プロセスを再現している.研究の詳細は[DC-1]を参照してください.
3Dモデルはミライ小町(バンダイナムコ研究所)を使用しています.
メンバ
背景色が灰色のメンバは現在はプロジェクトに関わっていないメンバです。現在も藤代研究室に所属しているメンバは名前の前に藤代研のアイコンがついています。
名前 | 現在の所属 | ホームページ |
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大字 諒 | 慶應義塾大学 |
ビデオ
準備中.
業績
下線が引いてある著者は藤代研究室所属している/所属していたメンバーです。
論文誌
- 大字 諒,藤代 一成:「組上げ型振付制作プロセスに基づくハウスダンスデザインシステム」,芸術科学会論文誌,Vol. 22,No. 3,pp. 9:1–9:19,2023年9月20日,芸術科学会論文誌第22回論文賞 [doi: 10.3756/artsci.22.9_1]
会議(査読有)
- 大字 諒,藤代 一成:「組上げ型振付制作プロセスに基づくハウスダンスデザインシステムのプロトタイピング」,芸術科学会 NICOGRAPH2022 予稿集,pp. F-3:1–F-3:8,北陸先端科学技術大学院大学,2022年11月5日,学生奨励賞
資金
- 基盤研究(A):21H04916 (2022―2023)