概要

近年の3DCGでは手描きアニメ(以降,セルアニメ)らしい表現を追求するために,陰影のはっきりしたシェーディングや,顔や体の抽象化などを用いたセルルック表現が,キャラクタアニメーションを中心に広く用いられるようになってきています.しかし,セルルックキャラクタの動作にモーションキャプチャなどの従来の3D手法を用いる場合,外見の2D性との次元差異により違和感が生じてしまいます.

そこで,セルアニメで確立された中割り手法に基づき,モーションデータから3D性を緩和した動作を生成する手法を提案します.中割りは,余剰な動作の省略や速さの変化を強調することで,現実動作とは異なる質感を表現しています.これをふまえ,本手法ではモーションデータの速さや余剰性を考慮して,中割りによる効果を実現するのに最も効果的なポーズを選択し,セルアニメらしい動作を再現します.

3Dモデルはミライ小町(バンダイナムコ研究所)を使用しています.

メンバ

背景色が灰色のメンバは現在はプロジェクトに関わっていないメンバです。現在も藤代研究室に所属しているメンバは名前の前に藤代研のアイコンがついています。

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小六 優依 慶應義塾大学

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業績

下線が引いてある著者は藤代研究室所属している/所属していたメンバーです。

発表

査読あり

  1. 小六 優依藤代 一成:「MoNACA: 関節軌道曲線の適応的分割によるセルアニメ風モーション変換」,芸術科学会NICOGRAPH2023予稿集,pp.F-7:1―F-7:8,富山県南砺市クリエイタープラザ(桜クリエ),2023年12月2日(学生奨励賞)
  2. Yui Koroku and Issei Fujishiro: “Anime-Like Motion Transfer with Optimal Viewpoints,” in SIGGRAPH Asia 2022 Posters Proceedings(SA ’22 Posters), Article 8, pp. 1―2, Daegu (hybrid), December 6―9, 2022, DOI: 10. 1145/3550082.3564212
  3. 小六 優依藤代 一成:「最適視点からのポーズ抽出を伴うセルアニメ風モーション変換―速さ分布とポーズ面積に注目した動作評価」(ショート発表),Visual Computing 2022 予稿集,pp. 27:1―27:4,国立京都国際会議場,2022年10月7日

読なし

  1. 小六 優依藤代 一成:「セルアニメーションのためのモーションキャプチャデータからの動作生成」,情報処理学会第84回全国大会(愛媛大学,ハイブリッド開催),4ZF-01 (講演論文集(4), pp. 217–218),2022年3月4日(学生奨励賞)
  2. 小六 優依藤代 一成「速さ分布に注目した中割りによるセルアニメモーション生成」,映像表現・芸術科学フォーラム2022 予稿集(映像情報メディア学会技術報告,Vol. 46, No. 10, pp. 63–66,AIT2022–54),オンライン,2022 年3 月8 日優秀発表賞)

資金

  1. 基盤研究(A):21H04916 (2021―)

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