概要

リアルタイムレンダリングでもレイトレーシングが使われ始めていますが,依然としてレイトレーシングの時間計算量は大きく,リアルタイムに出射できるレイの本数は限られています.本研究では,レイトレーシングの時間計算量を削減する新たな手法として,アフィン変換レイアライメントを提案します.

アフィン変換レイアライメント(Affine-Transformed Ray Alignment)は,アフィン変換を用いて複数本のレイを1本にまとめることで,レイの本数を削減する手法です . さらに , まとめた後の1本のレイから複数本分の交差情報を取得できるようにすることで,レイを削減しない場合と同一の交差情報を得ます.そのため,高速化を実現しながら,レンダリング画像に一切誤差が生じないというメリットがあります.

相対的な交差情報を維持しながらレイの本数を削減する

メンバ

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西舘 祐樹 慶應義塾大学

業績

発表

  1. Yuki NishidateIssei Fujishiro: “Affine-Transformed Ray Alignment for Fast Ray Traversal,” in SIGGRAPH Asia 2022 Technical Communications (SA ’22 Technical Communications), December 06―09, 2022, Daegu, Korea, ACM, New York, NY, USA, Article 13, 4 pages, DOI: 10.1145/3550340.3564228
  2. 西舘 祐樹藤代 一成:「レイ走査高速化のためのアフィン変換レイアライメント」(ショート発表),Visual Computing 2022(京都),pp. 20:1-20:7 , 2022年10月6-8 日,CGVI学生奨励賞
  3. 西舘 祐樹藤代 一成:「プライマリレイ走査高速化のためのアフィン変換レイアライメント―Embreeを用いた実装―」,情報処理学会研究報告,Vol. 2022–CG–185,No. 2,pp. 1-6,2022年3月11日,優秀研究発表賞学生発表賞情報処理学会山下記念研究賞
  4. 西舘 祐樹藤代 一成:「高速プライマリレイ走査のためのアフィン変換レイアライメント」,情報処理学会第84回全国大会(愛媛大学,ハイブリッド開催),6ZF-01 (講演論文集(4), pp. 247–248),2022年3月5日,学生奨励賞

資金

  1. 挑戦的研究(開拓):20K20481

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