宮澤 篤
―Atsushi MIYAZAWA
2020年8月現在
所属 | 理工学研究科 博士3年 | |
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チーム | Applied Visualization | |
研究テーマ | 数学的可視化への具象的なアプローチ | |
メール | miyazawafj.ics.keio.ac.jp | |
個人サイト | – |
自己紹介
私は学部生時代から常に、メディアとそのコンテンツの両方に新しい次元を加える方法に強い関心を抱いてきました。本塾名誉教授である大野義夫先生が独自に研究開発した陰線消去アルゴリズムは、私がいくつかの複素関数とそのリーマン面を可視化しようとするきっかけになりました。これらのリーマン面は数式やコンピュータアルゴリズムによって直接生成されたものとしては、おそらく世界で初めての成果でした。数学セミナーの編集委員会は、豊富に図解されたこの解説記事をカバーストーリーと一緒に出版することを決めてくださいました(こちらからダウンロードできます)。
その後、ナムコ株式会社(現バンダイナムコエンタテインメント)の研究開発部門で、レンチキュラーアレイと超高解像度カラー液晶パネルを組み合わせたマルチビュー裸眼立体表示システムの実用化に世界で初めて成功しました。最終的な3D画像コンテンツのデザインを考慮して、ハードウェアとソフトウェアの両方の観点から3Dディスプレイの有効性を検証しました。
現在は、仮想空間の境界を3次元ユークリッドを超えて設定しながら、優れたユーザーエクスペリエンスを提供できる没入型仮想学習環境を提案しています。今後は、大人だけでなく学生のための学習環境として広く社会に普及することを願っています。
経歴
1975年 4月 | 慶應義塾高等学校 入学 |
1978年 3月 | 慶應義塾高等学校 卒業 |
1978年 4月 | 慶應義塾大学 工学部 入学 |
1980年 4月 | 慶應義塾大学 工学部 数理工学科 進学 |
1983年 3月 | 慶應義塾大学 工学部 数理工学科 卒業 |
2016年 4月 | 慶應義塾大学 理工学部 情報工学科 研究生(藤代研究室) |
2016年 9月 | 慶應義塾大学 大学院理工学研究科 博士課程 入学 |
2021年 3月 | 慶應義塾大学 大学院理工学研究科 博士課程 修了見込 |
業績
学術誌
- Atsushi Miyazawa, Masanori Nakayama, Issei Fujishiro: “An immersive virtual environment for visualization of complex and/or infinitely distant territory,” Transactions on Computational Science XXXVI: Special Issue on Cyberworlds and Cybersecurity, Vol. 12060, No. XX, pp. 64―78, March 10, 2020 [doi: 10.1007/978-3-662-61364-1].
会議
- Atsushi Miyazawa, Masanori Nakayama, Issei Fujishiro: “User experience design in virtual learning environment for complex projective geometry,” in Proceedings of the 6th IIEEJ International Workshop on Image Electronics and Visual Computing (IEVC2019), Kuta Bali, Indonesia, August 21―24, 2019.
- Atsushi Miyazawa, Masanori Nakayama, Issei Fujishiro: “A figurative and non-topological approach to mathematical visualization,” in 2018 International Conference on Cyberworlds (CW), S55, pp. 150―155, Singapore, Singapore, October 3―5, 2018 [doi: 10.1109/CW.2018.00036].
- Atsushi Miyazawa, Masanori Nakayama, Issei Fujishiro: “What does the Riemann sphere’s axis stand for?: Understanding the big picture of how mathematical functions behave,” in SIGGRAPH Asia 2017 Symposium on Education, Article No. 5, pp. 1―3, Bangkok, Thailand, November 27―30, 2017 [doi: 10.1145/3134368.3139212].
- Atsushi Miyazawa, Masanori Nakayama, Issei Fujishiro: “Immersive math environment continuable to cross-sectional complex projective 2-space,” in Proceedings of the 11th Asian forum on Graphic science 2017, F40, pp. 1―8, Tokyo, Japan, August 6―10, 2017.
発表
- Atsushi Miyazawa, Masanori Nakayama, Issei Fujishiro: “Figurative and non-transcendental approach to mathematical visualization (FANTA to Math Vis),” Wolfram Technology Conference 2018, Champaign, Illinois, USA, October 16―19, 2018.